のこぎり鎌で稲刈り 亀山の白川小児童ら

【のこぎり鎌で稲を刈り取る児童ら=亀山市小川町で】

【亀山】三重県亀山市立白川小学校(平野朋希校長)の全校児童44人は15日、同市小川町の浅野正さん(67)所有の水田(約9アール)で、児童らが4月に植えたもち米(あゆみもち)の稲刈り実習体験をした。

体験は、米作りを通じて働く喜びや労働の尊さ、収穫への感謝の気持ちを持つことが目的。学校運営協議会と白川地区まちづくり協議会、PTA役員らが協力した。20数年前から実施している。

児童らは浅野さんから、「周りの人に注意しながら、けがのないよう刈り取って」と説明を受けた後、のこぎり鎌で稲を刈り取った。

小学六年生の佐野呼彩さん(12)は「6年生として最後の稲刈りでした。小学校生活のいい思い出になりました」と話していた。

浅野さんは「獣害対策として柵を設置していたおかげで、イノシシに荒らされることもなく、上々の出来です」と見守っていた。

同校では、この日収穫したもち米は、冬に学校で餅つきをするほか、卒業式用の紅白餅にするという。