1435万円詐欺で主幹を懲戒免職 松阪地区広域消防組合

【松阪】三重県の松阪地区広域消防組合は15日、同僚らから現金1435万円をだまし取ったとして逮捕、起訴された消防本部総務課付主幹(事件当時は消防本部消防防災課主幹兼施設装備係長)稲森英之被告(54)を14日付で免職の懲戒処分にしたと発表した。

同組合によると、同僚から家族トラブルの相談を受けた際、探偵を雇って解決が必要とうそを言い、令和四年8月30日から同年9月5日までの間、自分名義の口座に現金合計500万円を振り込ませてだまし取ったとして同5年2月14日に逮捕され、同年3月6日に起訴された。他に同僚の親族らに対する3件の詐欺罪で起訴され、いずれも起訴内容を認めている。

同組合の聞き取りに対し、「迷惑をかけ申し訳ない。被害者に謝罪したい」と答えているという。

松本芳昭消防長は「再発防止に取り組む。住民の信頼回復に向けて全力を尽くす」と陳謝した。