【亀山】三重県亀山市と亀山医師会(高橋好夫会長)は14日、同市羽若町の市総合保健福祉センターで、「令和5年度救急医療市民講座」を開き、市民ら約30人が参加した。
講座は毎年1回、医療などをテーマに、専門分野の医師らを講師に招き開催している。
この日は、市内の天神眼科の奥島健太郎院長と、市立医療センターの谷川健次院長が講師を務めた。
奥島院長は、「救急診療が必要な目の病気」について話した。目を打撲したり、目に異物が入った場合の処置法や白内障、緑内障のほか、ひぶん症にも触れ、「放置せず、すぐに受診することが大事」「早期の治療で回復する」と述べた。
一方、谷川院長は「人口減少と救急診療」をテーマに講演。「人口が減少すれば、働き手など担い手も減少し、医師や看護師など救急医療に携わる人も減少する」と言い、「病院も統合され、まちの診療所などがなくなる可能性もある。人口減少は医療にも大きな影響を及ぼすこととなる」と話した。
講演後、市消防本部職員による心肺停止処置とAED(自動体外式除細動器)の取り扱いの応急手当講習もあった。