渡辺さんが木版画展 四日市、風景など色彩豊かに表現 三重

【作品を紹介する渡辺さん(左)=四日市市安島の山画廊で】

【四日市】三重県川越町出身の木版画家、渡辺裕司さん(82)=埼玉県杉戸町=の作品展が14日、四日市市安島の山画廊で始まった。国内外の風景などを色彩豊かに表現した作品を中心に、初期から近作まで約50点を展示している。24日まで。18、19の両日は休み。

青く一面を染めるネモフィラの丘、富士山と桜、フランスの世界遺産、モン・サン・ミッシェルの夕景、人物を題材にした初期の作品が並ぶ。

かつて渡辺さんが住んでいたという亀山市のかやぶき屋根の家や、四日市市のコンビナート、菰野町の御在所岳など、県内を描いた作品も紹介している。

2年ぶりに山画廊で個展を開き、初日は会場に同級生らが駆けつけた。今回は新作の展示はなかったが、渡辺さんは「早いもので、木版画に取り組んで60年。これまで培った技を生かして、新たな作品を作りたい」と意欲を燃やしている。15、16日の両日は渡辺さんが在廊する。