返礼品に水力の電気 大台町ふるさと納税、中電初の取り組み 三重

【「大台町産CO2フリーでんき」の利用を呼びかける大森町長(右)と三田地部長=大台町役場で】

【多気郡】三重県大台町と中部電力ミライズ(名古屋市東区)は13日、同町へのふるさと納税の返礼品として、町内3カ所の水力発電所を活用した「大台町産CO2フリーでんき」の提供を始めた。同社にとって水力発電を生かした初めての取り組みとなる。

【中部電力の三瀬谷水力発電所=大台町菅合で】

中部電力は同町で三瀬谷、大和谷、長の3水力発電所を運転している。同町への寄付額3万円につき7500円を電気料金の支払いに充当できる。寄付金額は他に5万円と10万円がある。ふるさと納税専用サイトで同町へ寄付し、同社のサイトから申し込む。

再生エネルギーを利用したふるさと納税返礼品として同社は昨年12月、川越町の太陽光発電所の電気の提供を開始した。水力発電の返礼品は大台町から提案があり実現した。

大森正信同町長は「全くありがたい。自然と結びつき美しい町づくりを進める。ご利用のほどよろしくお願いします」と呼びかけた。

同社三重営業本部の三田地勇也お客さまサービス部長は「再生エネルギーでカーボンニュートラルが進む。電源が立地する自治体のまちづくりに貢献できる」とアピールした。

同町のふるさと納税は昨年度が3億4400万円で県内11位。その96%を松阪牛が占める。