歌声で観客300人を魅了 亀山少年少女合唱団が定期演奏会 三重

【向井さん(左手前)の朗読を交えて合唱する団員ら=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

【亀山】亀山少年少女合唱団(指導者・中瀬古友子)の第36回定期演奏会が10日、三重県亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで開催され、観客約300人を魅了した。

同合唱団は、昭和61年の結成以来、市内外の各イベントなどに参加し、ウィーンの森少年合唱団など世界の合唱団とも共演。イタリアや中国河南省親善大使として訪中し、合唱で日中の友好に務めた。現在、5歳から高校生まで男女計16人で活動している。

来賓あいさつで櫻井義之市長は「文化会館が開館した昭和59年の2年後、文化会館と共に歩んできた合唱団は、市民の皆さんや多くの人らに、心潤す歌声を届けていただいている」とし、「本市が目指す「継承と創造の文化芸術を育むまち」に向けて、合唱団のハーモニーが本市の多彩な文化の一つとして広がり続けていくことを強く期待している」と述べた。

同演奏会は3部構成。1部は「白いうた 青いうた」より「なまずのふろや」や「落葉」など6曲を、2部では、今回の定期演奏会で卒団する、田中茜さんと伊藤弥生さん、椙山奈南さんのいづれも高校3年生3人が団員として最後となる歌声「YELL」を披露した。

【「YELL」を歌う卒団生3人(右から)田中さん、椙山さん、伊藤さん=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

また、3部は松阪市の朗読の会「鈴の会」の向井公子さんの朗読で、児童合唱組曲「ちいちゃんのかげおくり」を合唱した。

田中さん(17)=鈴鹿市若松北1丁目=は「小学1年生で入団し、約12年間楽しかった」とし、「思い出に残っている合唱曲は『ふるさとの四季』です。団を卒業するのはさみしいがやりきりました」と笑顔で話した。