禁煙やヨガで健康経営 三重県、6事業者を表彰 「殿堂入り」新設

【小倉部長(後列左)から表彰状を受け取った6社の代表ら=県庁で】

三重県は7日、従業員の健康づくりに取り組む事業者をたたえる「三重とこわか健康経営」の表彰式を県庁講堂で開き、富士フイルムマニュファクチャリング鈴鹿事業所(鈴鹿市)などの6事業者を表彰した。

同事業所と鈴鹿市のイケダアクトは「殿堂入りカンパニー」として受賞。四日市市のキオクシア四日市工場と鈴鹿市の世古工務店は大賞、いなべ市のトヨタ車体いなべ工場と菰野町の院南組は優秀賞を受けた。

本年度の大賞は5月中に募集し、21の事業所から応募があった。医療や保険などの関係者らでつくる「三重とこわか県民健康会議」の幹事会が持続性や独自性などの観点で審査し、受賞者を選んだ。

富士フイルムマニュファクチャリング鈴鹿事業所では10年間にわたって禁煙を促す取り組みを進め、従業員らの喫煙率を2割減らした。イケダアクトは女性の健康増進に向けてヨガ教室を開いている。

この日、6者の代表らが小倉康彦医療保健部長から表彰状や認定証を受け取った。「受賞を会社の全員で分かち合いたい」「若者に選ばれる会社になるよう今後も健康経営に取り組む」などと語った。

小倉部長は祝辞で「皆さんは特に健康経営への取り組みが熱心で、県としても参考になる」と受賞者らをたたえた上で「取引先などに取り組みを発信し、健康経営を広げてもらいたい」と呼びかけた。

三重とこわか健康経営大賞は健康経営の普及などを目的に実施し、4回目。今回を含め、受賞者は15事業者となった。殿堂入りカンパニーは、過去に大賞と優秀賞を受けた事業者を対象に新設した。