95歳桑名さん水彩画初個展 津の三重画廊、風景や花

【作品を紹介する桑名さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市西丸之内の絵画愛好家、桑名登さん(95)は6日、同市中央の三重画廊で水彩画の初個展を開いた。70歳からこれまでに描いた風景や花計79点を展示販売している。10日まで。

桑名さんは上野市(現在の伊賀市)出身。好きだった絵を70歳で退職後本格的に始め、現在市内の絵画グループ2団体で活動する。同画廊のすすめで初個展が実現した。

津市片田の梅林や晩秋の安濃町草生など身近な風景、「80歳まで滑っていた」というスキー場の雪景色、一年かけて描いた伊賀街道のほか、ロウバイやヤブツバキなどを丁寧な筆遣いで描いている。

桑名さんは絵画の魅力を「完成したときの楽しみと皆に見てもらう楽しみがある」と話し「水彩画は重ねずに奥行きを出す難しさがある。四季それぞれを感じて楽しんでもらえたら」と呼びかけた。