児童がまちづくり提案へ 伊勢の北浜地区協議会「子ども委員会」発足 三重

【子ども委員会の活動に意欲をみせる北浜小の児童ら=伊勢市の北浜小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の北浜地区のまちづくり協議会「北浜まちづくり会議」に、子どもたちが主体となって活動する「子ども委員会」が、このほど発足した。北浜小学校の全校児童87人が会員となり、まちづくりのアイデアを提案していく。

自治会活動など地域の将来を担う人材の育成につなげようと、同会議が学校の協力で委員会を立ち上げた。子どもがまちづくり協議会の運営に携わるのは、県内で初めてという。

同校6年生は昨年、総合学習の時間を利用し、町の歴史や食文化、自然などをテーマに地域学習に取り組んできた。その経験を生かし、今後はまちづくり会議の委員会として、6年生を中心とした児童が、地域について学びながら町の活性に向け取り組む。

同校で今月1日、子ども委員会の委員長、副委員長の任命式があり、6年生5人が任命書を受けた。また、委員会発足を記念し児童らがデザインした、縦1・2メートル、横3・6メートルの横断幕も披露された。

委員長に任命された6年濱口響生君(12)は「6年生を主軸に全学年で意見を出し合って活動したい。子どもからお年寄りまで、住みやすく魅力ある町にしたい」と意欲を話した。