性別に偏りある審議会は改善を 若者への啓発は評価 鈴鹿市男女共同参画審が提言書 三重

【末松市長に提言書を手渡す藤原会長(右)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市男女共同参画審議会(会長・藤原芳朗鈴鹿医療科学大教授)は31日、同市役所で、令和4年度同市男女共同参画基本計画の進捗(しんちょく)状況評価に関する提言書を市に提出した。

同審議会委員は学識経験者、企業関係者、自治会関係者など8人で構成。審議会は6月から3回開催し、市の各種審議会における女性登用率など計65事業の取り組みについて、進捗状況を評価した。

提言書では、成果指標の取り組みについて、若い世代への啓発事業の実施により「男女共同参画意識の普及」につながったことを評価したほか、各種審議会での男女比率の適正な割合について「専門性の高い分野で委員の性別に偏りが出る傾向がある」と指摘し、改善を求めた。

藤原会長は「男女共同参画の『鈴鹿モデル』的なものができないかと考えている」とあいさつ。提言書を読み上げ、末松則子市長に手渡した。

提言書を受け取った末松市長は「市の男女共同参画の推進に生かしていく」と述べた。