震度6強想定し防災訓練 四日市、初動対応や救助装備を確認 三重

【チェーンソーの取り扱い訓練をする署員ら=四日市市新正の四日市南署で】

【四日市】9月1日の防災の日を前に、三重県警四日市南署(藤井淳夫署長)は31日早朝、大規模災害発生に備えて総合防災訓練を実施した。南海トラフを震源とする最大震度6強の地震が発生したと想定した訓練に署員約200人が参加した。

午前7時の地震発生と同時に非常参集訓練が始まった。出動着で参集した署員を前に、藤井署長が「疑問を残して終わることのないよう、本番に備えて対処能力の向上を図り、訓練の意義と重要性を共有しよう」と訓示した。

署員らは6部隊に分かれて訓練を開始。災害警備本部の設置、信号機操作、救出救助装備の取り扱い、県地震体験車使用、検視準備、被留置者避難などの初動対応訓練をした。

災害救助隊到着前に、所轄署員が装備品を使って初動活動をする救出救助装備取り扱い訓練では、家屋の倒壊や道路を封鎖している倒木などを切断するチェーンソーや金属などを切断する電動カッターの取り扱い、救助用のボート(舟艇)の組み立てなどに励んでいた。