高校生や学生の力作50点 桑名で絵画「未完展」 三重

【高校生や大学生の力作が並ぶ会場=桑名市東方のアートスペース美園で】

【桑名】三重県桑名市東方のギャラリー「アートスペース美園」は、高校生と大学生11人が描いた絵画を集めた「未完展」を開いている。感性豊かな力作約50点が並び、訪れる人の目を楽しませている。9月3日まで。時間は正午―午後6時(最終日は午後4時まで)。

創作活動に取り組む若者の作品を発表する機会をつくろうと開き、今年で四回目。作品は、油彩画、日本画、ペン画、アクリル画、デジタルプリントなど多彩。複数の素材を組み合わせた「ミクストメディア」の作品は、接着剤を塗る道具「グルーガン」を使って人物を描いている。

桑名市出身で大阪芸大一回生の廣瀨諒人さん(19)は、熱帯魚アロワナや、は虫類のヒョウモントカゲモドキなどを描いた日本画を出品した。同展で作品を発表するのは二回目で、「出品者一人一人がテーマをもって表現していて、刺激を受ける」と話す。

名古屋芸大二年の稲垣天祥さん(19)=同市=は、明るい色使いとユニークなモチーフが目を引くアクリル画などを紹介していて、「絵画の制作に取り組んでいる今が楽しい」と充実した表情で話した。

ギャラリーのオーナー伊藤明淑さん(65)は「若い人たちの発想力には驚かされる。ぜひ会場に足を運んで、作品を見てほしい」と呼びかけた。問い合わせは同ギャラリー=電話090(4860)3014=へ。