四日市商議所が創業塾開講 三十三総研の伊藤副社長が講演

【創業塾で伊藤氏(奥)の講演を聞く受講生ら=四日市市諏訪町で】

【四日市】三重県の四日市商工会議所は25日、同商議所を起点に「創業塾2023」を開講し、39人が受講した。10月13日までの全7回で、各回金曜日の午後7―9時に開催する。

創業しようとしている人、創業後間もない人が対象で、25―69歳の男性24人、女性15人が受講。対面とオンラインでの開催で、対面で27人、オンラインで12人の参加となり、受講者は創業支援のプロから基礎知識やビジネスプラン作成方法を学ぶ。

この日は33総研の伊藤公昭副社長が「創業についての心構えと創業のビジョン」と題し講演。伊藤氏は、経営者としての考え方、経営理念の大切さについて解説し「世の中に何を提供したいのか、自身・自社の存在意義を明確にし、将来の夢と理念を持つこと。経営者は論理的に物事を考えなければならないし、数字にも強くなってほしい」と強調した。

その上で「時間は全ての人に平等に与えられており、使い方で未来が変わる。コロナパンデミック、地球温暖化への対応に加え、ウクライナ戦争以降世界は大きく3つに分かれ、エネルギー、食糧の高騰など様々な影響が市民生活に及んでいる。IoTやAIなどの技術の進展も我々の生活を大きく変える」とし、さらに「未来の変化は今日も起こっている。未来は必ず機会をもたらすと考え、構想力を身に着け、実行力を磨いてほしい」と話していた。

受講者は次回以降、創業環境分析▽支援制度▽労務▽会計―などを学び、ビジネスプランコンテスト受賞者の体験談を聞く機会もある。同塾は産業競争力強化法に基づき国が認定した同市の「特定創業支援等事業」で、修了者は同市で証明書の発行を受けることで「法人登記費用の減免」などを受けることができるほか、同商議所のサポートも受けられる。