神嘗祭奉納に向け稲刈り 伊勢神宮奉仕会青年部 子どもらも鎌使い、400束収穫

【神嘗祭に奉納する稲を刈り取る子どもら=伊勢市御薗町で(伊勢神宮奉仕会青年部提供)】

【伊勢】伊勢神宮奉仕会青年部(奧野勇樹部長)は27日、三重県伊勢市御薗町の約4・5アールの田んぼで、地元の子どもらと一緒に伊勢神宮の神嘗祭に奉納する稲を刈り取った。

同青年部は、子どもらが自然や伝統文化に触れることで郷土愛を育む機会になればと、コメ作りから初穂曳(はつほびき)による奉納までを体験する取り組みを行い、33年目。平成25年から、JA伊勢や田んぼの所有者の中居弘和さんと連携して行っている。

この日は、ガールスカウト三重県第一団の子どもらや青年部員、JA職員ら関係者約百人が参加。子どもらは鎌を使い、黄金色に実った稲を400束ほど刈り取った。10月15日の神嘗祭(かんなめさい)に、収穫した稲穂を初穂曳によって奉納する予定。

奧野部長は「今年も絶やさず子どもたちと稲刈りができた。自然の恵や稲作文化を体験することで子どもたちの一つの学びになれば」と話した。