詐欺に注意、緊急啓発 三重県警桑名署と生活安全協

【買い物客(右)に、特殊詐欺への注意を呼びかける署員ら=桑名市桑名太一丸のバロー桑名東店で】

【桑名】三重県警桑名署管内で特殊詐欺の被害が相次いでいる。被害に歯止めをかけようと、同署と桑名地域生活安全協会は25日、緊急の啓発活動を桑名市桑名太一丸にあるスーパー「バロー桑名東店」で実施した。

署員と市東部地域包括支援センターや近くの介護施設の職員、精義安全パトロール隊のメンバーなど13人が参加。約200人の買い物客に、チラシやウエットティッシュを配り、注意を呼びかけた。

管内では今月、還付金名目で木曽岬町の60代女性が現金約250万円をだまし取られ、桑名市の70代女性がパソコンの修理名目で電子マネー3万円分をだまし取られた。今年1月―8月24日までに14件、計2千万円を超える被害があり、昨年1年間に発生した8件、被害額約1070万円を大幅に上回っている。

配布したチラシは、詐欺の手口が書かれたものや、特殊詐欺被害防止機器を無料で貸し出したり、購入費を補助する市の取り組みを紹介したものもある。

生活安全課の三好由里子課長は「被害防止の一番のポイントは、犯人からの電話に出ないこと。対策として特殊詐欺を防ぐ機器を設置したり、在宅中でも留守電設定にしてほしい」と話した。