渋滞対策や観光PRへ取り組み 鈴鹿F1日本GP地域活性化協が全体会議 三重

【ことしの取り組みについて情報共有する鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会の会員ら=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会(会長・末松則子市長)は25日、同市役所で全体会議を開き、9月22―24日に鈴鹿サーキットで開催するF1日本グランプリに向けた取り組みについて報告した。

会議には、所属する36団体のうち26団体の代表が参加。

鈴鹿サーキットの稲葉光臣総支配人代理は、現在のチケットの販売状況について「外国人観戦客が令和元年より約2倍弱増加の見込み。国内のチケット販売も好調で、全体として前年比105%を見込む」と報告した。

渋滞対策などに取り組む環境整備部会は、近鉄白子駅前の混雑解消と市民生活への影響を最小化するための人流対策として、駅前商店街エリアを車両通行止めにするほか、本年度中に開通する中勢バイパスの動向を見据え、シャトルバスの新たな運行ルートを回送バスで検証する。

観戦客を歓迎するおもてなし部会は、近隣にコンビニなどがない会場最寄り駅の鈴鹿サーキット稲生駅付近で、鈴鹿商議所青年部が中心となって市の特産品などを販売するブースを設置し、市をPRする。

最後に末松市長は「F1日本GPは鈴鹿市だけでなく、日本を世界に発信する貴重な観光資源。世界が注目するF1を活用し、官民一体となって地域を盛り上げる機会としたい」と締めくくった。

同協議会は平成20年に発足。近隣自治体や関連企業などで構成し、会場周辺の交通安全や渋滞対策、観戦客のおもてなしに取り組む。