多様な飛行機模型を展示 伊勢の山田奉行所記念館 三重

【精巧な飛行機模型を手にする中村さん=伊勢市御薗町上条の山田奉行所記念館で】

【伊勢】三重県伊勢市御薗町上条の山田奉行所記念館で、太平洋戦争時の戦闘機や現代の旅客機など、多様な飛行機の模型約100点が並ぶ特別展が開かれている。31日まで。火曜休館。

模型はすべて、模型愛好家でつくる「空と海のサークル 波濤(はとう)の会」の代表を務める中村末吉さん(86)=同市二俣=が製作。中村さんは工作が好きで、中学生の頃から船や電車、飛行機といった模型づくりを始めた。図面を基に、木材や紙、金属などさまざまな材料を使って、約70年作り続けている。

会場には、太平洋戦争末期の米軍爆撃機B29や各国の戦闘機、戦後初の国産旅客機「YS―11」、アクロバット飛行の航空自衛隊ブルーインパルス、国内外の航空各社の旅客機など、木材を使って手作りしたり、市販の模型キットに自作の部品を加えるなどして精巧に仕上げた作品が並ぶ。滑走路を備えた航空母艦の模型などもある。

中村さんは「いろんな飛行機の模型が見られる機会。興味がある人は足を運んでみてほしい」と話していた。