スマホで撮って伊勢和紙に 百五銀伊勢支店で5人展 三重

【色とりどりの伊勢和紙にスマホ写真をプリントした作品が並ぶ会場=伊勢市岡本の百五銀行伊勢支店で】

【伊勢】スマートフォン(スマホ)で撮影した写真を、伝統工芸の伊勢和紙に印刷した写真展が、三重県伊勢市岡本の百五銀行伊勢支店で開かれている。31日まで。

出展したのは、同市のミュージシャンogurock(本名・小黒真平)さん(36)と老舗和紙会社社長の中北喜亮さん(37)、友人の写真映像作家、ソムリエ、公務員と、さまざまな職種の同年代の5人。薄藍色や桜色、淡いオレンジの曙色など5色の和紙に、それぞれ色のイメージに合う写真を印刷して、1人2点ずつ出品した。

薄藍色の和紙に写したギリシャの地底湖の神秘的な景色、曙色の和紙に表した伊勢河崎地区の雨の日の情景などが並ぶ。赤身にほどよくサシが入った地元のブランド牛肉「美熊野牛」を、桜色の和紙にプリントしたユニークな作品もある。

旅先のフィンランドでの写真を出展した中北さんは「スマホで撮った写真でも、和紙に印刷することで立派な作品になる。和紙の風合いも楽しんでほしい」と話していた。