ヤマト運輸、特殊詐欺防ぐ 四日市南署が感謝状 三重

【(左から)藤井署長、長谷川さん、國分所長=四日市市新正の四日市南署で】

【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(藤井淳夫署長)は23日、ヤマト運輸鈴鹿伊船営業所の國分弘子所長と配達員の長谷川光政さん(48)に感謝状を贈呈した。

8月4日、四日市市在住の70代女性から長谷川配達員の携帯電話に直接、集荷の依頼があった。荷物の伝票に記載されていた品名が石けんとタオルになっていたが、重さや形状に違和感を感じ、初めての集荷依頼なのにドライバーの携帯番号を知っていたことも併せて詐欺ではと疑い、サービスセンターに報告して警察に通報し、50万円の詐欺被害を未然に防いだ。

贈呈式には國分所長と長谷川配達員、同社三重主管支店の内山民雄サービスセンター長が出席。藤井署長が「平素から犯罪防止活動に取り組み、適切な機転と連係プレーによって被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と感謝状を手渡した。長谷川配達員は「被害を未然に防げて言葉では言い表せないほどうれしい。引き続き細心の注意を払って働きたい」と話していた。

県内の特殊詐欺等被害は1月から7月末現在で155件、被害額は約2億9140万円、同署管内では13件、約1586万円で、前年比は県内、管内とも件数、被害額いずれも増加している。