サンパウロ州と交流促進へ ブラジル訪問の三重県知事、MOU締結で合意

【サンパウロ州政府でハムス副知事(右)と記念品を交換する一見知事(県提供)】

ブラジル訪問中の一見勝之知事は22日、サンパウロ州政府を訪れてフェリシオ・ハムス副知事と面談し、三重県と州の交流を深めることを定めた確認書(MOU)を締結することで合意した。

県は州との姉妹提携から今年で50周年を迎えることを記念し、州に締結を打診していた。事務レベルで内容を調整し、一見知事とタルシジオ・デ・フレイタス知事がオンライン会議で署名する見通し。

一見知事はハムス副知事との面談で「県は長きにわたり、幅広い分野で州と交流してきた。MOUを締結し、さまざまな分野で交流を促進したい」と説明。教育や環境の分野での連携を提案した。

ハムス副知事は「経済や気候変動、持続可能性などの国際的な課題の解決に向けて取り組むには、パートナーシップが重要」とした上で「MOUの締結に向けた準備が整ってきている」と述べた。

このほか、一見知事はブラジルに移住した日本人の功績などを紹介する史料館や、県と州の姉妹提携を記念して名付けられた「三重県橋」を視察。県産の日本酒を紹介する「日本酒セミナー」にも出席した。