アイルトン・セナ財団と連携へ ブラジル訪問中の三重県知事合意

【アイルトン・セナ財団でビアンカ・セナ氏(左)と写る一見知事(県提供)】

ブラジル訪問中の一見勝之知事は21日、サンパウロ市にある「アイルトン・セナ財団」の代表らと面談し、F1ドライバー、故アイルトン・セナと県の縁を踏まえて連携を図る方向で合意した。

県によると、財団側から県に打診があったことがきっかけ。セナは鈴鹿サーキット(鈴鹿市)で開かれたF1日本グランプリで2度にわたって優勝したほか、マクラーレン・ホンダに所属していた。

この日、一見知事は財団の本部を訪れ、セナの姉で財団の代表を務めるヴィヴィアン氏と、セナのめいでマーケティングディレクターのビアンカ氏と面談。県と財団の連携を巡って意見交換した。

ヴィヴィアン氏はセナの没後30年となる来年に向け、情報発信や記念グッズの販売を計画していると一見知事に紹介。「セナのレガシーを次世代に引き継げるよう、県と連携したい」と述べた。

一見知事は、9月に鈴鹿サーキットで開かれる日本グランプリは「セナの偉業を振り返る機会になるだろう」と返答。サーキットに財団の意向を伝えるなどし、連携の可能性を探る考えを示した。

このほか、一見知事はサンパウロ市にあるイビラプエラ公園を訪れ、日本移民開拓先没者の慰霊碑に献花した。現地の日本館で県などが開催中の「忍者展」も視察。中森博文県議会議長が同行した。