若者ら消防士の仕事体験 亀山、ロープ渡りや放水 三重

【ロープ渡り体験をする参加者=亀山市野村4丁目の消防庁舎で】

【亀山】三重県の亀山市消防本部は20日、同市野村4丁目の消防庁舎で「消防職業体験2023」を実施。17―21歳の男女計21人が参加した。

職業体験は、消防士に興味のある若者を対象に、消防業務を体験することで、将来消防士になる意欲を高めてもらうのが狙い。平成30年度から年2回実施し、これまで女性3人が同本部の消防職員に就いている。この日参加者らは、防火衣の着装や地上約6メートルの高さに張った1本のロープを渡る「ロープ渡り」のほか、放水など体験した。

父親が地元の消防分団長をしている、高校2年生の北村空大さん(17)=同市北町=は「消防に携わる父を見てきて、自分も人の命や財産を守る消防士になろうと決めている」とし、「体験を通じて、より気持ちが高まった」と話した。

鈴鹿市在住の大学2年生の礒部莉帆さん(20)は「人を助ける職業として、病院関係か自衛隊、消防士を選択肢として考えています。体験したことで、消防士好きかも」と笑顔で語った。

同本部総務・消防団グループの西川翔之主査(32)は「1人でも多くの若者が、消防本部に入職してくれることを願っています」と体験を見守っていた。