視覚障害者ランナーも快走 伊勢で陸上みえスポーツフェス

【伴走者の岡咲さん(左端)を伴って100メートル走に出場する辻岡選手=伊勢市宇治館町のスポーツの杜伊勢で】

陸上競技のみえスポーツフェスティバル(県、三重陸協など主催)が20日、伊勢市宇治館町のスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われた。三重県スポレクマスターズ大会と銘打ち、例年、年齢区分別で行われてきたが、昨年からパラ陸上の種目も開催。今年は視覚障害者ランナーも受け入れた。

大阪府吹田市の辻岡恵子さん。円盤投げのほか100メートル、200メートルの短距離2種目にエントリーした。全盲のため、競技中は伴走者の助けが必要となるが、学生時代短距離選手として活躍し、現在鳥羽市内で障害福祉サービス事業に携わる岡咲和歩さん(28)を三重パラ陸上競技協会から紹介され「気持ち良く走れた。また三重で競技会があれば参加したい」と笑顔で話した。

同競技場では来年6月に日本パラ陸上選手権大会が開かれる。世界レベルの選手も出場する国内トップクラスの大会で関係団体で開催に向けた準備が進む。三重パラ陸上競技協会の佐野恒祐理事長は「もてなしの準備も進め、選手がまた三重で開いてもらいたいと思ってもらえる大会を目指したい」と話していた。