【津】無病息災などを願い燃えた炭の上を素足で歩く「火渡り神事」が18日夜、三重県津市久居元町の千手院賢明寺境内であり、約120人が訪れた。
同寺の千手観世音菩薩立像ご開帳奉納夏祭りに合わせ、願いを天に届け身を清める神事。三重修験道会副会長の福森實峯氏ら6人の行者が執り行った。
福森氏らはヒバの葉を積み重ねた火渡りの床に火を入れ、参拝者の願い事が書かれた護摩木を燃やした。
炎が一段落した後、参拝者は煙が立ち上る炭の上を次々と渡った。同市城山の長谷川ゆうこさん(34)は2歳のおいを抱いて渡り「熱かったがなかなかできないいい経験だった」、市立誠之小5年の堂山依吹さん(10)は「ちょっと怖かったけど頑張った。通った後は気持ち良くなった」と感想を話した。
同祭りは17、18日の2日間あり法要のほか茅の輪くぐりや盆踊りなどでにぎわった。千手観音奉賛会の稲葉和久会長は「近隣に若い世帯が増え多くの人に来てもらった。地域の行事として続けていきたい」と話した。