高校生が「ダヴィンチ」操作 医療現場体験 松阪中央病院

【ダヴィンチの操作を体験する参加者(右)ら=松阪市川井町の松阪中央総合病院で】

【松阪】三重県松阪市川井町の松阪中央総合病院は18日、「高校生オープンホスピタル」を開いた。54人が参加し、医師や看護師など院内の9職種を体験した。

コロナ禍前まで看護師体験を実施していたが、他の職種のイメージも持ってもらおうと多職種の体験会を初めて企画した。

医療業務に関心がある高校3年生を対象に募集し、同市内の生徒を中心に応募があった。女子が9割を占めた。医師、薬剤師、看護師の他、放射線技師や臨床検査技師、管理栄養士など計9職種の体験を用意した。

田端正己院長は「楽しんで体験してほしい。当院に就職していただければ一番うれしい」とあいさつ。同院が力を入れている救急、災害、がん医療の説明があり、救急部門と昨年導入したドクターカーを全員が見学した。

白衣や手術服に着替えた参加者は、各部門の職場体験に臨んだ。カメラと3本のアームを遠隔操作する内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」の体験では、リングを突起に入れる練習用画像を使い、両手と足でカメラやアームの操作に挑戦。「見たい所にカメラを動かす」など指導を受けながら、狭い部位の手術を模擬体験した。