四日市市が課税ミス 土地の評価額に誤り

【四日市】三重県四日市市は18日、本年度の固定資産税・都市計画税について、一部の土地の評価額が誤っていたことによる課税誤りが判明したと発表した。土地3017筆、計1455人分が誤っていた。

市によると、令和5年度の評価額の単価データ(路線状況類似価格)の誤りにより、土地の評価額と税額に誤りが生じた。過大に課税していたのが712人、計34万6500円で、1所有者当たり最大1万4700円多く課税していた。過少に課税していたのは542人、計30万1300円で、1所有者当たり最大2万3300円少なく課税していた。評価額が誤っていたものの年間の税額に変更のない人は201人だった。

原因は、土地評価業務の受託業者が使用する単価計算ツールの設定誤りのため、誤った単価データが納品されたことと、データのチェックが不十分だったため。

市は対象者には9月上旬をめどに文書送付によりおわびと還付、更正内容を説明し、速やかに手続きを進める。4期分割で納税している人には、第4期の税額で更正するとしている。

再発防止策として、受託業者と十分打ち合わせするほか、受託業者には納品前の検査確認体制を強化させ、市でも全データについて理論的に整合が取れているかの検査を行うように改めるとしている。