お盆中の観光客2割減 三重県知事定例会見、台風7号の影響で

一見勝之三重県知事は17日の定例記者会見で、お盆期間中(11―15日)に県内の観光施設を訪れた観光客数が、昨年同時期との比較で23・6%減少したことを明らかにした。台風7号の影響とみられる。

県によると、お盆期間に県内の主要14施設を訪れた観光客は、前年同期比9万8585人減の31万8731人。御在所ロープウエイ(菰野町)を除く13施設で前年を下回った。

コロナ禍前の令和元年と比べても、34・3%(16万6041人)の減少。台風が県内に接近した14日と15日は、ほとんどの観光施設が営業時間の短縮に追われたことなどから特に少なかった。

県内の11市町で農産物への被害が確認されたことも明らかにした。津市や伊勢市などの七市町では稲が倒れたほか、伊賀市などの五市町ではビニールハウスが破れた。県が被害額の算定を進めている。

一見知事は会見で「4年ぶりに新型コロナの規制が全くないお盆ということで期待されたが、台風の影響で観光客は鈍化した」と説明。農水産物への被害については「要望を伺って対応する」と述べた。