いなべ総合、初戦突破ならず 夏の甲子園、沖縄尚学に敗れる

阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催中の第105回全国高校野球選手権記念大会(日本高野連など主催)に7年ぶり3度目の出場を果たした県代表のいなべ総合学園は11日、2回戦で沖縄尚学に0―3で敗れ、前回出場した2016年以来の初戦突破はならなかった。相手を上回る8安打を放つも、本塁が遠かった。

いなべ総合は三重大会全試合で先発した背番号10の水野陸翔が先発。2回に失策が絡んで2死満塁のピンチを作ると、沖縄尚学9番大城和平への押し出し死球と1番知花慎之助の適時2塁打で3点を先制された。

3回以降は立ち直った水野は4番仲田侑仁から2打席連続で三振を奪うなど、6回まで無失点。7回から登板した背番号1の髙田陽聖は1人の走者も出さない完璧な投球で2回を無失点に抑えた。

打線は6回、沖縄尚学の好投手東恩納蒼から2番平野寛大と3番伊藤竜聖の連打などで1死満塁の好機をつくったが主将の5番堂上陸翔、6番村上陽琉が連続三振に抑えられ無得点。この試合最大の好機を逸した。

7回には先頭の7番辻愛士が左前打で出塁するも、代打髙須譲矢の一塁手正面へのライナーで辻が戻れず、9回は1死から堂上が左前打を放ったが後続が倒れた。2度の盗塁死も響き、得点を奪えなかった。

尾﨑英也・いなべ総合監督の話 好投手の東恩納を攻略できず残念。なんとか一点取りたかった。(登板した水野、髙田は)持ち味を十分に発揮した投球をしてくれた。来年も甲子園を目指していく。