小学生、伊勢工業高で夏休み体験 プログラミングや電子工作 三重

【高校生に教わりプログラミングしたロボットを動かす子どもたち=伊勢市の伊勢工業高校で】

【伊勢】三重県伊勢市神久の県立伊勢工業高校で10日、夏休みの小学生講座「伊工(いこう)にいこう!」が開かれた。地域の児童と保護者ら約480人が来校し、ロボットのプログラミングや電子工作のオルゴールづくりなど、工業高校ならではの体験を楽しんだ。

同校の学びを知ってもらい、子どもたちにものづくりへの関心を高めてもらおうと、夏休みを利用して初めて開催。機械、建築、電気各科の生徒約60人が指導役となり、各科の特色を生かした講座を用意した。

機械科は、ブロックでできたロボットを動かすプログラミング体験を実施。子どもたちは高校生にサポートを受けながら、パソコン上で車輪の回転数や速度といった情報を入力し、ロボットの操作を楽しんだ。電気科の高電圧試験装置による10万ボルトの放電実験、建築科の木づちで木材を組み合わせるジャングルジムづくり、はんだごてや銅板を使った工作などもあり、子どもたちが興味津々といった様子で取り組んでいた。

参加した市立小俣小五年の山中果帆子さん(10)は「初めてプログラミングを体験して、ロボットが動いた時はうれしかった。もう少しやってみたい」と笑顔で話した。

機械科3年の小森志紋さん(17)は「教えることで自分の学びにもなった。機械やものづくりの楽しさを感じてくれたらうれしい」と話していた。