三重県内、病床使用率40%超 新型コロナ5類移行後初、確保病床の段階引き上げ

三重県は9日、新型コロナウイルスの病床使用率が40・5%となったと発表した。病床使用率が40%を超えるのは、感染症法上で新型コロナの位置づけが「五類」となった5月8日以降としては初めて。

県によると、9日午前9時現在の入院患者は前日比12人増の183人、確保病床は452床、重症者は前日と同じ1人。病床使用率が40%を超えるのは、41・1%だった1月30日以来となる。

これを受け、県は病床確保の段階を、3つあるうちで最も高い「一般フェーズ3」(まん延期)に引き上げ、医療機関に増床を依頼した。病床確保の段階を引き上げるのは昨年11月22日以来となる。

今月23日までに確保病床を136床増やし、588床とする方針。五類移行後の病床確保計画には病床使用率が50%を超えた場合の定めはなく、50%を超えた場合は改めて対応を検討する。

一見勝之知事は「医療体制を強化するため、医療機関に増床を依頼した。私自身も感染したが、誰もが感染する恐れがあると改めて感じる。県民には基本的な対策を取ってもらいたい」とコメントした。