フロアバレー部全国大会初出場 三重県立盲学校、練習に熱 津

【東海大会の優勝カップと共に全国大会での活躍を誓う選手=津市高茶屋4丁目の県立盲学校で】

【津】三重県津市高茶屋4丁目の県立盲学校(伊藤敦子校長)フロアバレーボール部が、23―25日に静岡県袋井市で開催される「第7回全国盲学校フロアバレーボール静岡大会」(全国盲学校体育連盟主催)に出場する。7月の東海地区盲学校大会で中・高等部の10代と国家資格取得を目指す20―50代の専攻科生計8人が力を合わせて勝ち取った優勝。初の全国大会に向け練習を重ねている。

フロアバレーボールは六人制バレーボールと同じコートで、床上30センチ高さに張ったネットを挟んで転がるボールを打ち合う競技。1チーム6人で前衛3人はアイシェードを付け、後衛の指示を受けながらネット際で動いてプレーする。

同校はコロナ禍での大会中止が続き昨年の地区予選は部員がそろわず教員を含めたチームでオープン参加した。今年は部員の吉澤雄裕さん(59)が中心になって声をかけ、中・高等部生や国家資格取得を目指す専攻科生が集まった。加えて選手経験のある西川恭史教諭(34)が監督になり、基本に忠実なプレーとプラス思考を徹底して東海大会優勝を決めた。

【練習に汗を流す部員=津市高茶屋4丁目の県立盲学校で】

選手の年代は幅広く、視覚障害の状態も一人一人違うがチームワークは抜群。中3の堀田賢吾さん(14)は「年齢関係なく声かけ合って相談できるいい雰囲気がある」、今年入部した高1のフジザキ・ジョン・ポールさん(16)は「チームで団結して勝っていくのは楽しい。周りに『伸びてる』と言われると自信がわいて頑張れる」と話す。

全国大会は8地区の代表10チームでトーナメントを戦う。メインアタッカーを務める高3の澤木良太さん(17)は「1試合が約1時間あるので体力勝負。正確さを落とさず力まずやりたい」、ゲームキャプテンの吉田大和さん(43)は「チーム一丸となりまず1勝、目標は優勝」と力を込めた。