事故防止へメッセージ 伊勢署がカード配布、子どもから高齢者へ 三重

【子どもたちに配布して祖父母などに渡してもらうメッセージカードと反射材=玉城町蚊野で】

【伊勢】高齢者の交通死亡事故が増加していることを受け、三重県警伊勢署は8月から、子どもらに配布した交通安全に関するメッセージカードを祖父母や近所の高齢者に渡してもらい、交通事故防止につなげる取り組みを始めた。

同署によると、7月31日現在の管内の交通事故死者数4人(昨年比2人増)のうち3人が高齢者という。同署も交通指導取り締まりや交通事故多発時間帯のパトロールなどを強化しているほか、夜間の暗い時間帯に高齢者が交通事故に遭う事例があったことから、今回の取り組みを実施することにした。

今月初めに玉城町の保育所で開いた交通安全教室の中で、署員が園児らに「お出かけの時は、反射材つけてね」と書かれたメッセージカードと啓発品の反射材を配布し、「自分の名前を書いておじいちゃんやおばあちゃんに渡してください」と協力を呼びかけた。

今後も管内の保育所や小中学校などで開く同教室で配布する予定で、メッセージもその時に注意を呼びかけたい内容に変えていくという。

交通第一課の藤田卓文課長は「子どもたちからメッセージを渡してもらうことでおじいちゃんやおばあちゃんの心に響くと思うので、交通安全意識の向上につながれば」と話した。