事故装い女性3人から100万円超恐喝 容疑の男3人逮捕 三重県警松阪署

【松阪】三重県警松阪署は7日までに、偽装交通事故の示談金名目で金品を脅し取ろうとした恐喝の疑いで、津市一身田豊野、不動産仲介業梅溪亮介(26)、松阪市久保町、建設作業員伊藤迅也(25)、津市藤方、同岸本光希(24)の3容疑者を逮捕した。

逮捕容疑は1月11日午後7時35分ごろから同9時ごろまでの間、梅溪容疑者が運転する車に伊勢市の20代看護師女性を同乗させ、伊藤容疑者との交通事故を装い、松阪市大塚町の駐車場他2カ所で女性から現金13万3千円とゲーム機など10点(時価合計約9万円相当)を脅し取り、5月25日午後7時40分ごろから同8時40分ごろまでの間、同じ手口で松阪市鎌田町の駐車場他1カ所で、津市の20代看護師女性から現金40万円を脅し取った疑い。

また5月15日午後7時20分ごろから同9時40分ごろまでの間、梅溪容疑者が運転する車に名張市の20代パート従業員女性を同乗させ、岸本容疑者との交通事故を装い、鈴鹿市江島町の駐車場他3カ所で現金62万円とゲーム機など5点(時価合計約19万円相当)を脅し取った疑い。

いずれも容疑を認め、梅溪容疑者は「ギャンブルで借金があり、お金に困っていた」、伊藤容疑者は「ギャンブルにつぎこむお金が欲しかった」と話している。

同署によると、マッチングアプリで女性と知り合い、食事へ誘い、飲酒し、女性を送る途中で、歩行者役をはね、歩行者役が「酒臭いやないか。飲酒運転やろ。同乗者も同罪や」などと脅し、コンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)や消費者金融で現金の他、換金目的のゲーム機などを脅し取った。

伊勢市の女性から被害を聞いた知り合いの女性が「取り返したろ」と請け合い、マッチングアプリの誘いに乗り、4月27日に食事後の偽装交通事故で110番し、発覚のきっかけになったという。

類似被害は今回を含め県内で10件以上、被害額1千万円以上に上り、同署が余罪を調べている。