津の戦災語り継ぐ 平和のための戦争展、写真やジオラマなど400点 三重

【津市街のジオラマや焼け野原になった当時の写真が並ぶ会場=津市西丸之内の津リージョンプラザで】

【津】三重県の津の戦災を語り継ぎ平和について考える「第35回津平和のための戦争展」(同展実行委員会主催)が5、6日の両日、津市西丸之内の津リージョンプラザ3階展示室であり、親子連れらが訪れた。

昭和20年の津空襲で焼け野原となった津市街の写真や市街地のジオラマ、焼夷弾(しょういだん)の残片や津市戦災爆死者名簿など約400点を展示。香良洲町にあった三重海軍航空隊の資料を今回初めて並べた。

セントヨゼフ女子学園中2年の藤井結愛さん(13)は「世界では同じ年代の子がいつ死ぬか分からないでいるが日本は平和で幸せ。戦争は二度と繰り返してはいけないと思う」と感想を話した。

実行委の柏木はるみ代表は「コロナ禍で人間関係が途切れ亡くなった体験者もいる。継承は難しいが、衣食住全てが平和につながることを若者に伝えていきたい」と述べた。