介護の仕事、親子で学ぶ 鈴鹿でイベント、高齢者の歩行体験も 三重

【高齢者疑似体験スーツを着用し歩行に挑戦する子どもら=鈴鹿市高岡町のデイサービスセンター「大家族」で】

三重県鈴鹿市高岡町のデイサービスセンター「大家族」で6日、子ども向け介護体験イベント「夏休み親子で介護体験」があり、小学2年生から5年生までの子どもと母親12人が参加した。

核家族化により介護を身近に感じることが少なくなる中、介護を身近に感じてもらい、社会の重要な仕事であることを知ってもらおうと、デイサービスセンターなどを運営するテクトサービス(鈴鹿市、渥美大輔社長)と若者のキャリア教育を支援する一般社団法人ウネシャル(四日市市、福本由紀代表)が共催した。

イベントでは、子どもらは高齢者疑似体験スーツを着用し、10メートルほど歩行に挑戦。高齢者の体や気持ちを体験した。介護食体験では指導員から「同じ目線で」「イスに深く座ってもらい正しい姿勢で」など食事介助のポイントを聞き、介護食が入った容器から食事をスプーンですくい母親の口に入れるなど親子で食事介助を体験した。

イベントを企画したテクトサービスの渥美社長は「介護はきつい仕事と思われがちだけどそうではない。皆さんが笑顔で楽しんで学ぶ姿が見れてよかった」と述べ、ウネシャルの福本代は「介護の仕事は介護、リハビリ、食事などたくさんの仕事が関わっていることを知ってもらえてよかった」と話した。

鈴鹿市から参加した小学3年の久保田結衣さんは「色々な食べさせ方を勉強して、お母さんに食べやすい食べ方で食べさせてあげたい」と感想を述べた。