暑さ指数31で部活中止、三重県教委が高校に通知 熱中症対策

三重県教委は4日、暑さ指数が31度以上の場合は部活動などの運動を中止するよう、県立の高校と特別支援学校に通知した。「中止の検討」を求めていた従来の通知よりも明確な表現にすることで、学校に中止の判断を促す狙いがある。公立の小中学校にも、市町の教育委員会を通じて同様の対応を求める。

通知は、体育の授業や部活動中に暑さ指数が31度以上の場合は、その場での運動を中止するよう要請。従来も31度以上を基準としていたが、中止や延期の「検討」を求めるにとどめていた。

県教委によると、山形県で部活動を終えた女子中学生が熱中症の疑いで救急搬送された後に死亡したことを受けた対応。一見勝之知事は中止の新たな基準を設けるよう、県教委に要請していた。

県教委保健体育課は「猛暑日が続き、熱中症の危険性が高いことから通知を改めた」と説明。「学校には熱中症対策の意識を高めるよう呼びかける。通知が守られなければ指導も検討する」としている。

暑さ指数は熱中症になる危険性を判断する目安で、気温や湿度、日射の状況などから測定される。県教委が部活動を中止する基準とする31度は、一般的に気温35度以上が対象となる。