「小津清左衛門長柱日記(9)」販売 松阪市、きょうから 三重

【松阪】三重県松阪市は4日から、同市文化課と市立歴史民俗資料館(殿町)で「小津清左衛門長柱日記(9)」の販売を始める。税込み800円。

長柱(1811―76年)は江戸時代に松阪木綿で財を築いた小津家の11代当主に当たる。家督を継いだ1841年から隠居する1871年まで続く日記を解読、翻刻している。第9集の今回は1856年1―8月分。眼病治療のため播磨国へ出かける経緯などを記す。

編集発行は同市産業文化部文化課郷土資料室。「江戸時代を代表する豪商の日常生活資料として、幕末から明治維新にかけての社会記録として価値が極めて高い」と評価している。