難病や障害と闘い作品制作 津の久居アルスプラザで「今を生きる展」 三重

【作品が並ぶ会場=津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザで】

【津】NPO「ぷてぃ・ぼぬーる」(桑木雪美代表)は3日、三重県津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザギャラリーで第3回「今を生きる展」を開いた。難病や障害と闘う県内外の患者や支援者の作品約60点を展示している。4日まで。11、12日には桑名市総合福祉会館で開催する。

同NPOは後縦靱帯(じんたい)骨化症など複数の難病指定を受ける桑木さん(54)=津市半田=が難病への理解を深め交流を図ろうと立ち上げた。

昨年度の県障がい者芸術文化祭で県議会議長賞を受賞した桑木さんの尾鷲ヒノキのリースや、片まひのある女性が左手のみで制作したという愛らしい紙粘土人形のほか、絵画や手芸作品が並ぶ。

6年前脳梗塞で右片まひと失語症がある津市の橋爪みささん(55)は1000ピースのジグソーパズルを出品。母親の和子さん(83)は「出品が励みになり喜んでいる。この交流をつないでほしい」と期待する。

会場にはアクセサリーの販売やドライフラワーの花束づくりなどチャリティーブースがあり、売り上げはiPS細胞研究所に寄付される。

桑木さんは「この活動があることで生きがいを持ち笑うことができる。いたわる気持ちがつながり、一緒に幸せが探せるといい」と話した。