特殊詐欺被害を未然に防ぐ 亀山署がコンビニ店に感謝状 三重

【田中署長(左端)と感謝状を持つ市野店長(中央)、大野さん=亀山市みずきが丘の「ファミリーマート亀山みずきが丘店」で】

【亀山】三重県警亀山署の田中正人署長は3日、特殊詐欺を未然に防いだ、亀山市みずきが丘のコンビニ「ファミリーマート亀山みずきが丘店」で、市野喜代実店長(64)と店員の大野叶帆さん(31)の2人に感謝状を贈った。

大野さんは7月19日、電子マネー7万円を購入しようと同店を訪れた80代の夫婦に対応し、男性から「パソコンが壊れたからお金を払わなくてはいけない」と言われ、詐欺かと思い市野店長に相談した。市野店長は男性に「これは詐欺ですよ」と注意し、連絡を受け駆けつけた署員が夫婦に説明し、未然に防いだ。

市野店長は「地域密着を目指す店として、普段からお客さまのお役に立てれるようスタッフにも周知徹底している」「お客さまに被害が及ばなくてよかった」と話した。

田中署長は「店長ら店員の対応で被害を防止していただき、頭の下がる思いです」と感謝した。

同店は令和元年と同2年に各1回、同4年に2回の計4回、特殊詐欺被害を未然に防いでいる。

今年6月末の同署管内の特殊詐欺被害事案は8件。架空料金請求詐欺6件と還付金詐欺1件などで被害総額は約380万円。