福森氏が出馬表明 次期衆院三重1区、立民公認で

【記者会見で、次期衆院選への立候補を表明する福森氏=三重県庁で】

広告大手電通の元社員でマーケティング・コンサルタントの福森和歌子氏(53)=東京都文京区=は31日、県庁で記者会見し、次期衆院選の三重1区に立憲民主党公認で立候補すると表明した。

福森氏は会見で「地方出身の女性として感じてきた課題は全て政治につながっていると思い、チャレンジすることにした」と出馬の動機を語り、賃金格差などのジェンダーギャップ解消に努める考えを示した。

「それぞれの人が未来像を描ける社会にしたい」と強調。「障害がある父や伯父の苦労を見てきた。どんな人でも今日より明日が良くなる社会にしたい」と述べ、福祉の充実を掲げる考えも示した。

県連は松田直久元衆院議員(69)の引退で空白となった三重1区の候補者を公募していた。福森氏は三重2区に応募したが、県連は小中高が津市内だったことなどを踏まえて三重1区での擁立を決めた。

福森氏は伊賀市出身。小学生の頃、津市に移り住んだ。電通での勤務を経て、令和三年から食品業界を中心としたコンサルを手がけている。社会福祉士の資格も持つ。早稲田大院(商学研究科)修了。

次期衆院選の三重1区には、元厚労相で自民現職の田村憲久氏(58)が立候補する見通し。共産も新人を擁立する方針。前回選挙は田村氏が松田氏と旧NHK党の新人による三つどもえを制し、9選を果たした。