西朝明中が優勝 三重県中学総体サッカー

【サッカー決勝 前半、ミドルシュートで先制する西朝明中FW髙原=四日市市中央フットボール場で】

令和5年度三重県中学校総合体育大会が県内各地で行われている。部活動の地域移行に伴う措置として今年度から地域スポーツクラブも初めて参加。学校部活動チームとクラブチームの対戦となった30日のサッカー決勝は、西朝明中(四日市市)がFC VALORを3―0で退けた。両チームは全国中学校大会出場を目指して、8月の東海中学総体に出場する。

FC VALORは約10年前、津市香良洲町の少年サッカーチーム指導者らが立ち上げた。現在、旧一志郡、旧久居市などの中学に通う選手らで構成。通学する中学校にサッカー部のない選手もいるという。地域クラブに割り当てられた出場枠1を懸けた予選を勝ち抜き、県総体初出場を果たした。

【中学校運動部と地域スポーツクラブが決勝で激突したサッカー=四日市市中央フットボール場で】

決勝は序盤一進一退の展開だったが、前半、西朝明中が2年生FW髙原太一のミドルシュートで均衡を破るとさらに2点を加えた。この日2得点の髙原選手は「練習してきたミドルシュートを試合で決められた。東海大会でも最善のプレーを」、FC VALORの一丸瑛太主将は「三重県1位を目指していたので悔しい結果。東海大会でさらに上を目指し頑張る」と話した。