歌を歌い、平和を願う 亀山市立図書館で「ピースフェスタ」 三重

【市民らから寄せられた歌を歌う人ら=亀山市御幸町の市立図書館内文化情報プラザで】

【亀山】三重県亀山の市民団体「戦争遺跡に平和を学ぶ亀山の会」(服部厚子代表)は29日、亀山市御幸町の市立図書館内文化情報プラザで「ピースフェスタ」を開いた。30日も開催する。午前10時―午後5時。入場無料。

同フェスタは、「歌と本で平和をつなぐ」と題して、市民らから寄せられた平和への思いの歌を皆で歌い、改めて平和について考えるのが目的。

会場入口には、同館所蔵の戦争や平和にちなんだ絵本「ちいちゃんのかげおくり」や、19人の作家が真実を書いた本「子どもたちへ、今こそ伝える戦争」など数冊を紹介するコーナーを設けた。

文化情報プラザでは、市民らから寄せられた「戦争を知らない子どもたち」「さとうきび畑」「花は咲く」などリクエスト約50曲の中から、会場を訪れた人たちが、ギターとハーモニカの伴奏に合わせて十数曲歌った。

一方、同館多目的室では、昼生地区の地下防空壕跡や、戦争当時に「二式13ミリ旋回機銃」の本体や銃身を作っていた「鈴鹿海軍工廠・関防空工場跡」(同市関町内)など市内に現存する戦跡を紹介する写真と解説文のパネル計38点を並べた。

【戦争遺跡を写真と解説文で紹介するパネル=亀山市御幸町の市立図書館内多目的室で】

また、29日は、紙芝居として作られた全五巻(一巻約20分)の「はだしのゲン」の1―3巻を上映。30日には4、5巻を上映する。

服部代表は「改めていまの日本の平和を願うフェスタを明日も開催する」と話していた。