小学生が「一日松阪市長」 公務や記者会見、初の体験イベント 三重

【一日市長記者会見に臨む小学生ら=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市は28日、市内の小学6年生4人が参加する「一日市長体験」を実施した。竹上真人市長が「一日秘書」としてサポートし、子どもたちは決裁や公務、記者会見をこなした。市政運営に関心を持ってもらおうと初めて開催した。

小学生らは竹上市長と懇談して模擬決裁を体験した後、高齢者支援課や健康福祉総務課、スポーツ課を訪問。死後に備えて希望を書く「もめんノート」や福祉まるごと相談室、スポーツのチカラプロジェクトの説明を受けた。公務体験として同市日野町のカリヨン前で「打ち水大作戦」に参加した。

模擬記者会見で「自分が市長になったら」のテーマで発表し、「エアコンを備えた体育館を建てる。バスケットボール部に入っていて、実際に熱中症になったから」「最新設備がある大きな病院をつくる」「小中学校体育館にエアコンを設置する。災害になった時の避難場所にもなるから」「花火大会を復活させる」と抱負を語った。

子どもたちは「市長しか入れない部屋に入れて楽しかった」と感想を語る一方、「市長になりたいか」の質問には「少しだけ」「難しそう」「結構大変」「仕事がいっぱいでできそうにない」と話していた。

竹上市長は「一日市長をやった経験をずっと覚えてくれると思う。これからのステップになれば」と期待した。