工場見学や実験楽しむ 三菱ケミカル三重事業所、夏休み子ども科学ツアー

【実験する児童ら=四日市市東邦町の三菱ケミカルで】

【四日市】三重県四日市市東邦町の三菱ケミカル三重事業所(梅澤幸樹事業所長)は26日、地域貢献事業の一環として「来て!見て!触って!~夏休み子ども科学ツアー」を開催した。26日午前、午後、27日午前の3回実施し、合わせて児童33人が参加。

三菱ケミカルは総合化学メーカーで、衣・食・住にかかわるあらゆるものの「素」を作っている企業。子どもたちはバスでの工場見学や、同社の素材を使った製品の見学、実験教室、ミニゲームなどを楽しんだ。

生分解性プラスチックを作る実験では、温めた牛乳にレモンを加え、水とカゼインに分かれた牛乳をろ過してカゼインを取り出す。余分な水分を取ったものが生分解性プラスチックで、空気中でも土中でも少しずつ分解されて自然に返る。

白衣を着けて実験した子どもたちは「お団子みたい」などと、目を輝かせていた。出来上がった生分解性プラスチックは自宅に持ち帰り、分解する様子を観察する。塩浜小6年の金山乃千さん(11)は「石油を使わないプラスチックのことを家族にも伝えたい。観察が楽しみ」と話していた。

企画担当の松田直子さんは「実験を通してプラスチックに関わるごみ問題など、地球環境を守るための課題を身近に感じ、取り組む姿勢を育んでもらえたらうれしい」と語った。