広島平和記念式典に参加へ 伊勢市代表中学生結団式

【平和記念式典参加に向け抱負を述べる生徒ら=伊勢市の市小俣総合支所で】

【伊勢】広島市で8月6日に開かれる平和記念式典に、三重県伊勢市代表として参加する中学生らの結団式が24日、伊勢市小俣総合支所であった。

市は昭和59年に非核平和都市宣言し、平成6年から中学生を市の代表として同式典に派遣してきた。新型コロナの影響で、派遣は4年ぶりとなり、市内10校から2人ずつ計20人が参加。8月5日から広島市に滞在し、被爆体験者の講話を聞いたり、原爆ドームなどを訪問し、六日に式典に参列する。

結団式では、一人ずつ順に「平和の大切さを学び、伝えたい」「平和のためにできることを考えたい」などと抱負を述べた。続いて、生徒を代表して厚生中3年笠井崇成さんが「戦争経験者の高齢化が進み、戦争について見たり聞いたりする機会が少なくなっている。原爆について学べる貴重な機会。市の代表という自覚を持ちしっかり学んできます」とあいさつした。

岡俊晴教育長は「平和の尊さを体感することは意義深いこと。広島で学んだことを市民に伝えるため、有意義な体験にしてほしい」と述べた。

8月19日に、同市御薗町のハートプラザみそので、市民に向けた生徒たちの報告会が予定されている。