映画で男女共同参画考える 亀山・「オケ老人」700人鑑賞  三重

【映画上映に先立ちあいさつをする櫻井市長=亀山市東御幸町の市文化会館で】

【亀山】三重県亀山市は22日、同市東御幸町の市文化会館で、「県内男女共同参画連携映画祭2023」を開催した。市民ら約700人は映画「オケ老人」を鑑賞し、男女共同参画について意識を深めた。

主催者を代表して櫻井義之市長は「16年ぶりに男性の首相が誕生したドイツでは子どもたちから先生に、『男性でも首相になれるの』という言葉があったそうです」とし、「一人一人の意識が変われば、地域が変わり、地域が変われば社会が変わる。本市も多様な意見を反映し、誰もが住みやすいまちを目指します」とあいさつした。

市によると、「亀山市男女が生き生き輝く条例」を制定した平成20年当時は、審議会などのおける女性登用率は24・3%だったが、令和4年4月には35・1%で、引き続き市の目標値40%を目ざすという。

映画を鑑賞した管理栄養士の内田奈緒さん(26)=同市能褒野町=は「間違って老人ばかりのほぼ素人楽団に入った高校教師の女性が、年代を越えた団員らとぶつかり合いながらも、皆が成長していくという映画を見て、一人一人の個性を尊重し合い、助け合うという気持ちを持つことに気づかされた」と話した。

県男女共同参画センター「フレンテみえ」と共同開催の同映画祭は、「映画作品を通じて、性別に関わらず、男女が共に生きるためのヒント」と題して、県内20市町18会場のうちこれまで、鈴鹿、四日市、桑名など7市と、明和、多気など6町が上映した。