現金2360万円だまし取られる 松阪の80代女性、架空事件の解決金名目 三重

【松阪】三重県警松阪署は21日、松阪市内の80代無職女性が架空の事件を解決するための料金として、電話口の男らに現金2360万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

同署によると、女性は4月中旬、男から「あなたに新しい老人ホームの入居権がある。名義を貸してほしい」との電話を受けた。同意すると、数日後に別の男から電話で「名義貸しは犯罪だ」と指摘された。

女性は男の指示通り、段ボールに現金210万円を入れて市内のコンビニに持ち込み、指定された住所に宅配便で送った。その後も別の人物から相次いで電話を受け、3回にわたって同じ方法で現金を送った。

県警が別件の詐欺事件を捜査していたところ、女性の被害を把握。連絡を受けた女性が21日、同署に被害届を出した。現金の送り先は都内だったといい、同署は複数人による犯行とみて調べている。