漫画「八重姫伝」の感想文募集 小中生対象、イラストも 三重・菰野町

【応募を呼びかける町職員ら=菰野町役場で】

【三重郡】江戸時代に菰野藩の初代藩主から三代藩主までの三代にわたり支えた八重姫(1588―1679年)の生涯を描いた漫画「八重姫伝」の読書感想文・イラストコンテストが開催される。同漫画に関する魅力や情報を発信する応援サポーターである社会福祉法人「日の本福祉会」(三重県四日市市松原町)の主催。町内外の小中学生に応募を呼びかけている。

小学生と中学生の2部門があり、募集期間は24日から9月8日まで。読書感想文・イラストとも1点ずつ応募ができ、未発表作に限る。応募作品は返却しない。

読書感想文は原稿用紙を使用し、縦書きで自筆のこと。400字以上、800字以内。句読点はそれぞれ1字に数え、改行のための空白部分も字数として数える。

イラストはアナログ・デジタルを問わず、四つ切りか八つ切りの画用紙を使用する。画材は自由。貼り絵や版画も可。立体など厚みのあるものを貼付した作品は審査の対象外となる。

最優秀賞や菰野町賞などの賞を設け、入賞者には賞品を贈る。表彰式と同町図書館での展示会を冬頃の予定で計画している。

八重姫は織田信長の孫娘で、初代藩主土方雄氏の正室。京都で暮らす雄氏に代わり後継者を育て上げ、藩の発展に尽力した。

八重姫伝は、漫画を通して郷土ゆかりの偉人の存在を知ってもらおうと、菰野町が作った。この春、3千部を刊行。町内にある3小学校の4―6年生の児童をはじめ、中学校や図書館などに寄贈した。9月には一般販売を予定している。現在図書館のほか、町内5つのコミュニティセンターで、漫画を手に取って読むことができる。

同法人は、同町の3小学校区で学童保育所を運営委託している。子どもたちに町へ関心や愛着を持ってもらいたいとコンテストを企画。町をPRするため、町外からの応募も可とし、枠を広げた。西崎紀行統括所長(44)は「自分の住む町のことを知り、誇りに思ってほしい」と話した。

応募用紙に必要事項を記入し作品と一緒に、〒510―8015 四日市市松原町3―3 社会福祉法人「日の本福祉会」学童本部宛てへ郵送する。菰野町内の学童クラブ菰野、同鵜川原、同竹永の3カ所でも作品を受け付けており、平日の午前8時―午後6時の間は、持ち込むことができる。問い合わせは同法人=電話059(361)6366=へ。