【伊勢】伊勢神宮や20年に１度の式年遷宮を伝えるフリーペーパー「お伊勢さんニュース」を、三重県伊勢市の出版社「伊勢文化舎」が、今月発刊した。遷宮諸祭で市民らが奉仕する「お木曳行事」が予定される2027年まで、年に２回ほど発行し、県内外で無料配布する。
33年に予定される次の遷宮を見据え、お木曳行事への機運を高めようと、県内外へ情報を発信。神宮や、お木曳など遷宮の諸行事をタイムリーに伝える予定。同社は、前回（13年）の遷宮の際にも情報紙を発行し、諸行事や伊勢の話題を発信してきた。
今月発行の第１号は、天照大神の鎮座地を伊勢へ導き、内宮を創建したとされる倭姫命（やまとひめのみこと）がテーマ。倭姫命をまつる内宮別宮「倭姫宮（やまとひめのみや）」が、今秋に鎮座100周年を迎えるのに合わせ、倭姫命の人物像や功績などを紹介している。
中村元美編集長(51)は「地元は、お木曳行事に向け動き始める。伊勢の歴史、文化を知ってもらい盛り上げたい」と話している。
タブロイド判カラー８ページで、５万部を発行。県内の近鉄主要駅や地元の観光案内所、全国の神社などで配付する。希望者には、郵送（送料は自己負担）も対応する。次号は９月下旬発行予定。
問い合わせは、伊勢文化舎＝電話０５９６（23）５１６６＝へ。