ボンボリを手に「灯おどり」練習 亀山市納涼大会に向け市民ら80人

【ボンボリを持ち「亀山音頭」と「亀山小唄」の踊りを練習する市民ら=亀山市東御幸町の市文化会館で】

【亀山】三重県亀山市若山町の亀山公園一帯で8月11日、4年ぶりに開催する、夏の風物詩「亀山市納涼大会」(同実行委員会主催・伊藤峰子会長)に向け、市民らが踊る「灯(ひ)おどり」の練習会が15日夜、同市東御幸町の市文化会館で開かれ、子どもから大人まで市民ら計約80人が参加した。

練習会は、市商工観光課が多くの市民に、踊りを覚えて納涼大会に参加し、盛り上げる狙いで企画。同館が協力した。19、28日の2日間、いずれも午後6時から同館で練習会を開く。

練習に先立ち伊藤会長は「4年ぶりに開催できることをうれしく思っています」とし、「灯おどりの振り付けを覚えて大会当日は、友人や知人にも声かけして、皆で楽しく踊りましょう」とあいさつした。

灯おどりに関わる日舞「内田流寿好会」の丹羽良子さんら4人が、ボンボリ2本を手に持ち踊る「亀山音頭」と「亀山小唄」の2曲の灯おどりの、手の振りと足さばきの振り付けを指導。川崎滝寿会の川崎滝寿満寿代表の三味線と歌に合わせて踊りを練習した。

また、当日踊る「石水渓音頭」と「関ふれあい音頭」、「炭坑節」の3曲も丹羽さんらの指導で踊りを練習した。

亀山市高塚町の中学1年生、馬岡紗菜さん(12)は「初めて踊った。手と足の動きが難しかったが覚えました」といい、「当日は浴衣を着て楽しみたい」と笑顔で話した。

灯おどりは昭和60年、亀山の地場産業ろうそくをともしたボンボリを手に持ち踊る盆踊りとして、婦人会を中心に各地区の盆踊りや納涼大会のメインイベント「市民総踊り」として約40年間、継承されている。